初めてボードの上に横たわったとき、海はすでに違って感じられた――生きていて、動き続け、予測できない存在のように。
新しい
2026-05-01
立つことができた。
サーフィンなんて簡単だと思っていた。
頭の中ではシンプルだった――ただボードの上に立って、波に乗って、少しかっこよく見えればいい。まるで映画みたいに。風になびく髪、完璧なバランス、余裕のあるスタイル。
でも現実は違った。
初めてボードの上に横たわったとき、海はすでに違って感じられた――生きていて、動き続け、予測できない存在のように。インストラクターにパドルしろと言われ、私はやってみた…ゆっくりと、不器用に、まるで浮かぶドアの上で泳ごうとしているみたいに。
「準備して!」と彼が叫んだ。
波が来た。私はパニックになった。手をどこに置くのか、どうやって立つのか、呼吸の仕方さえも全部忘れてしまった。波に持ち上げられ…次の瞬間には水の中でひっくり返り、ぐるぐる回って、完全にやられていた。
水面に戻ったとき、思わず笑ってしまった。何が起きたのか全く分からなかった。
2回目。
同じ波。同じパニック。同じ結果。
3回目か4回目の挑戦で、何かが変わった。上手くなったわけじゃない。ただ少しだけパニックが減った。タイミングが少し分かってきた。波の押す力。ボードが勝手に動き出すあの瞬間。
「立って!」とインストラクターが叫んだ。
今度は、やってみた。
片膝をつき、次にもう片方。足は信じられないほど震えていた――それでも、ほんの一瞬だけ…立てた。
綺麗じゃなかった。スムーズでもなかった。たぶんすごく変な見た目だったと思う。
でも、波に乗っていた。
ほんの2秒くらい…そしてまた落ちた。
それでも、その2秒はまるで空を飛んでいるみたいだった。
セッションの終わりには、上手くはなっていなかった。全然。立てた回数よりも転んだ回数のほうが多かった。腕は疲れ、体は痛くて、飲み込んだ海水の量も数えたくないくらいだった。
それでも、立つことはできた。
完璧じゃない。でも、悪くもない。
そのとき気づいた――サーフィンはかっこよく見せるためのものじゃない。
転んで、笑って、また挑戦して…すべてがうまくいくあの一瞬を楽しむものなんだ。
